業務用コーヒーの選び方
「良い豆」ではなく「自店に合う豆」をどう選ぶか。提供スタイル・味の方向性・原価と売価・安定供給という4つの軸で、選定の考え方を解説します。

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『正解を当てる』より『自店の答えを見つける』ための
基本的な仕入の知識を。
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コーヒーの味は、焙煎される前の「生豆(グリーンビーンズ)」の段階で、その大枠がすでに決まっています。焙煎はその個性を引き出す工程であって、無いものを足すことはできません。だからこそ、生豆の基礎を理解しておくと、仕入れの目利きが一段深まり、「なぜこの豆はこういう味なのか」を自分で説明できるようになります。
このページでは、生豆を見るときに押さえたい5つの要素(産地・品種・精製方法・グレード・鮮度)と、「焙煎済みで仕入れる」か「生豆で仕入れて自家焙煎する」かの判断について解説します。
コーヒーの風味の個性は、まず産地で大きく変わります。同じ品種でも、育つ土地の気候・土壌・標高によって味が変わるのは、ワインのテロワールと同じ考え方です。
バランスが良く、ナッツやチョコレート系の親しみやすい風味。ベースに使いやすい。
華やかな酸味とフローラル・ベリー系の香り。個性を出したいときに。
重厚なボディとスパイシーさ、アーシーな風味。

一般に標高が高いほど豆は密度が高く締まり、酸味やクリーンさ、複雑さが出やすいとされます。

コーヒーノキには多くの品種があり、風味の素質を左右します。大分類として、香りと酸味に優れるアラビカ種と、苦味・ボディが強く耐病性の高いロブスタ(カネフォラ)種があります。スペシャルティで扱われるのは主にアラビカです。
アラビカの中にも、ティピカ、ブルボン、ゲイシャ、SL28、パカマラなど多数の品種があり、それぞれ香りや酸の質に個性があります。品種名まで分かる豆は、味の予測がしやすく、メニューでのストーリーづくりにも使えます。
収穫したコーヒーチェリーから生豆を取り出す工程を「精製」と呼び、この方法の違いが味を大きく左右します。
果肉を除いてから発酵・水洗い。クリーンで酸味が明瞭、雑味が少ない。
チェリーごと乾燥。果実感・甘み・ボディが強く出る。
中間的で、ほどよい甘みとコク。
個性的で複雑な風味。付加価値の高い一杯に。

「同じ産地・品種でも精製が違えば別物」というくらい、味への影響は大きい要素です。
生豆には産地ごとの格付け基準(標高・スクリーンサイズ=豆の大きさ・欠点豆の混入数など)があります。さらにスペシャルティコーヒーでは、専門家によるカッピング評価(100点満点)が行われ、一般に80点以上がスペシャルティと定義されます。
「スペシャルティ」と「コマーシャル(コモディティ)」の違いは、まさにこの品質評価に基づくもの。欠点豆の少なさは、味のクリーンさと安定性に直結します。仕入れの際は、等級やスコアも品質の目安になります。
生豆にも鮮度があります。収穫からの経過で、ニュークロップ(新豆)→ カレントクロップ → パーストクロップ → オールドクロップと呼び分けられ、時間が経つほど風味は穏やか・枯れた方向に変化します。
生豆は焙煎豆より日持ちしますが、高温多湿は大敵。適切に保管された豆かどうかも品質を左右します。焙煎後の豆はさらに鮮度が命で、時間とともに香りが抜けていくため、「注文を受けてから焙煎する」体制の仕入れ先なら、常に淹れたてに近い鮮度で使えます。
生豆の知識が深まると、「自家焙煎」という選択肢も見えてきます。どちらが合うかは店舗の体制次第です。
焙煎設備・技術・管理の手間が不要。安定した品質をすぐ使える。多くの店舗にとって現実的。焙煎度合いを指定してオーダーできれば、狙う味を再現しやすい。
焙煎の自由度が最大。豆のコストは抑えられるが、設備投資・技術習得・品質管理・排煙などの環境対応が必要。焙煎そのものを店の売りにできる。

「まずは焙煎済みで狙う味を固め、将来的に自家焙煎を検討する」という段階的な進め方も現実的です。

DripTripでは、常時300種以上のスペシャルティコーヒーを取り扱い、焙煎豆・生豆の両方に対応。焙煎度合いを指定したオーダーや、注文を受けてからの焙煎で、生豆の個性を活かした鮮度の高い状態でお届けします。

「良い豆」ではなく「自店に合う豆」をどう選ぶか。提供スタイル・味の方向性・原価と売価・安定供給という4つの軸で、選定の考え方を解説します。

コーヒーの味は焙煎前の「生豆」の段階でおおよそ決まります。産地・品種・精製方法・グレードといった、仕入れの目利きに直結する基礎知識をまとめました。

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